冬になると関東にも多くの冬鳥たちがやって来ます。
その冬鳥の中でもひと際目立つ美しい鳥が白鳥。
関東にもいくつか白鳥の飛来地があって、冬になると美しい白鳥が何十羽も訪れます。
その飛来地の一つ、埼玉県比企郡川島町に行ってきました。
川島町にはコハクチョウが毎年飛来してきていて、地元の方や多くのカメラマンを美しい姿で魅了しています。
気温の低い早朝は、川から霧が立ち込めて幻想的な風景が楽しめます。
そして午前8時から10時くらいまでの間にコハクチョウ達は餌場へ向かって一斉に飛び立つので、その迫力のある飛翔も見ることが出来ます。
今回、何とか飛翔も撮ることが出来たので、この記事で紹介していこうと思います。
早朝の3時間くらいだけど、とても楽しい時間が過ごせました!
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川島町白鳥飛来地のコハクチョウ
川島町白鳥飛来地は、越辺川と飯盛川の合流地点辺りあります。
Googleマップにも記されてるぐらいなので、結構有名な場所。
現地に着いたのは6時45分。
本当は夜明け前について、日の出も撮りたかったんだけど、ちょっとだけ間に合わなかった(笑)
でも上の写真のような朝日は撮ることが出来ました。
川から立ち込める霧の中をよく見ると、白鳥がいます。
朝日で薄いオレンジ色になった川面に白鳥が浮かぶ姿はとても美しいです。
おとぎ話の世界のような光景です。
この川霧は、陽が昇ると晴れてしまうので、この光景が見たい場合は早朝に行かないと見れません。
早起きして良かった(笑)
水を飲むコハクチョウ。
ただ水を飲んでいるだけでも絵になってしまうね(笑)
この日の早朝の気温は-9℃。
とても寒いので防寒対策はしっかりして行った方が良いです。
寒い日だからこそこの景色が見られるのよね。
この時間だと、起きて行動しているコハクチョウはまだ少ない。
水門の方を見てみると、寝てるコハクチョウがたくさんいます。
これからみんな起き始めて、行動を始めるって感じかな。
そして徐々に起き始めて、グループで上流下流へ動き始めます。
ゆったりと水面を移動する姿が優雅で美しい。
ぱっと見ゆったりなんだけど、実際に写真を撮ろうと思うと意外と速かったりするんだけどね(笑)
そして陽が高くなってくると、霧も晴れてきて白鳥たちの姿もはっきりと見えてきます。
陽が昇ってくると、陽の光が川面に反射してキラキラに。
それがまた綺麗なんですよね。
キラキラの水面を行くコハクチョウも美しいなぁ。
みんな目覚めて水面を移動中。
ちょっとグレーっぽいのは子供のコハクチョウです。
少し移動して岸の近くで休憩したり、草をモグモグしたりします。
コハクチョウの体は、ほんと真っ白で綺麗。
首なんかは上質なバスタオルみたいよね。
触ったことないけど、きっとフワフワなんだろうな(笑)
羽を広げてストレッチ(笑)
体も大きいけど羽もデカい。
陽が昇って明るくなってくると、カメラマンたちが待っていた瞬間が近づいてきます。
コハクチョウたちが餌場に向かって飛び立つ姿を撮りたいんですよね。
ここのコハクチョウたちは、一度下流に移動してから上流に向かって飛び立つようで、コハクチョウの群れが下流に移動するとそれに合わせてカメラマンも移動(笑)
そして飛び立つのかと思いきや、また普通に上流に水面を移動するなんてこともあったりして、カメラマン右往左往。
野生の生き物ですもんね。
我々の思っているようには動いてくれない(笑)
そして何度か上流下流を行ったり来たりした後、突然その時はやってくる。
大きな羽をバタバタさせて、さらに水面を走るように飛んでいきます。
これがかなり迫力あるんですよ~。
羽ばたきも力強くて、音も結構大きいです。
キラキラの川の上を飛んでいく白鳥、めちゃくちゃかっこいいですよね!
昨年もここで白鳥の飛翔写真に挑戦しましたが、昨年よりもマシな写真が撮れたかもしれない(笑)
正面から見るとこんな感じ。
この日、この場所にいたコハクチョウは75羽。
それがいくつかのグループに分かれて飛び立つので、飛翔を撮るチャンスは何度かありました。
その都度、上下流にコハクチョウ追っかけて翻弄されるんだけどね(笑)
それがまた楽しかったりする。
スタンバっている位置を間違えると思っていた写真が撮れなかったりするので必死です(笑)
そんな慌てふためく人間を気にせず、大空に飛んでいくコハクチョウ。
飛んでる姿もとても美しかったなぁ。
この日、コハクチョウの大きな群れが飛んで行ったのは午前10時くらい。
日によって違うみたいなんだけど、春が近づくにつれてその時間がまばらになっていくそうです。
12月~1月あたりはもっと早い時間に飛び立ったそうな。
今季も美しい白鳥の姿を見ることが出来て良かった!
白鳥の状況は「おっぺの白鳥を守る会」が毎日発信してくれているので、行く前に見ておくと良いかもしれません。
コハクチョウ以外の野鳥
この白鳥飛来地、他の鳥もいろいろいました。
コハクチョウが飛び立つまでの間、時間が結構あったので他の鳥達を探して楽しんだりもしてました。
出会た野鳥
- オナガガモ
- ホオジロ
- オオジュリン
- ジョウビタキ
- メジロ
- スズメ
- ハクセキレイ
- セグロセキレイ
- トビ
河川敷には葦もたくさんあったので、いろんな鳥が集まってきてるんだと思います。
オナガガモ
冬になるとたくさんやってくるのがオナガガモ。
上の写真はメスなんだけど、とても可愛らしい顔してますよね。
背中凍ってるよね(笑)
羽が凍っても平気って、鳥ってすごいなぁ。
このシュッとした感じはオス。
カモにしてはスラっとしててスタイリッシュな感じ。
上陸してハムハムしている姿が可愛くて、白鳥そっちのけでしばらく観察してしまった(笑)
ホオジロ
茶色い体に白黒の顔が特徴の鳥です。
顔にしっかりと黒色が入っているので、この子はオスですね。
背中から見たらスズメと区別つかない(笑)
オオジュリン
初めて見た鳥だったのでパッと種類がわからなかったんだけど、たぶんオオジュリンであってると思う。
葦の中によくいるようです。
地味な色だけど、お顔は結構可愛らしいね。
寒かったせいか体がモッフリしてた(笑)
ジョウビタキ
冬の定番の鳥、ジョビ子さんです。
このブログでも登場回数がとても多い鳥。
相変わらずお目目ぱっちりの可愛い鳥ちゃんでした!
見つけると無視できない可愛い子です(笑)
らぶらぶメジロ
モッフモフな体をくっつけた2羽のメジロ。
たぶんつがいなんでしょうねぇ。
毛繕いをしてあげたりと、見てるこちらが恥ずかしくなるくらいのラブラブっぷり(笑)
とてもほっこりする光景でした~。
スズメ
スズメちゃんの体もモッフモフ(笑)
スズメってやっぱり可愛いよね~。
他のカメラマンも熱心に写真撮ってたので、スズメって意外と魅力的な鳥なんだと思う。
地面が安全だとわかると、一斉に下りてきて地面を啄んで、危険を察知するとみんなで木の枝にしがみつく。
そんな光景がとても可愛らしかった(笑)
ハクセキレイ
河川敷なのでセキレイもたくさんいました。
上の写真はハクセキレイ。
ちょこまか動いてることが多いんだけど、一瞬腰を落としたすきに写真撮ってみた。
可愛く撮れたかな(笑)
セグロセキレイ
こちらもセキレイの仲間。
セグロちゃんは、まったく落ち着いてくれなかったので、動き回ってるところをパシャリ。
ハクセキレイに比べると黒い部分が多いのが特徴ですね。
トビ
トビもいました。
川の対岸にいたので、はっきりとは撮れなかったけどね。
木の枝咥えて飛んでたんだけど、巣作りを開始してるのかな。
猛禽類が飛ぶ姿ってかっこいいね!
川島町白鳥飛来地について
基本情報
- 所在地:埼玉県比企郡川島町八幡5-10-39
- シーズン:11月~3月くらい
- 駐車場:無料(約30台)
公共交通機関で行く場合
- 川越駅発→八幡団地行き(東武バス)→八幡団地バス停下車→徒歩10分
- 若葉駅発→八幡団地行き(東武バス)→八幡団地バス停下車→徒歩10分
- 東松山駅発→川越駅行き(東武バス)→八幡団地バス停下車→徒歩10分
白鳥のシーズンになると無料駐車場が解放されます。
30台程度止めることが出来ますが、すぐに満車になるので早めに行った方が良いです。
美しい白鳥に魅了された朝活だった
以上、川島町白鳥飛来地のコハクチョウのレポートでした。
今季初の白鳥撮影、すごく楽しかったです。
カメラ持つ手がかじかむくらい寒かったけど、寒さに耐えて観察した甲斐がありました。
コハクチョウも間近で見ることが出来たし、コハクチョウ以外の鳥にもいろいろ会えたので早起きして良かった!
シーズンに1度は行っておきたい場所の一つです。
野鳥撮影についてはこの本を参考にしています。
野鳥撮影の方法やマナーやルールなどが解説されていて、初心者におすすめの本です。