
2025年9月14日に千葉県船橋市にある「ふなばし三番瀬海浜公園」に野鳥観察に行ってきました。
ふなばし三番瀬海浜公園は潮が引くと広い干潟が出来て、そこにはいろんな種類のシギ・チドリ類が訪れることからバーダーさん達に人気の探鳥地です。
この日はミユビシギの群れやトウネン、ハマシギなどの可愛らしいシギの仲間や特徴的な嘴を持つオオソリハシシギなどをじっくりと観察が出来て癒されました。
干潟で一心不乱に餌探しをしている海鳥たちの姿はとてもキュートです。
ふなばし三番瀬海浜公園は干潟の観察が楽しいので、行く際には干潮の時間を調べて行くことをおすすめします。
ふなばし三番瀬海浜公園で出会った野鳥たち
今回撮影した野鳥は以下の9種。
私が判別がついたのはこれくらいです。
シギやチドリ類は似てるのが多くて、私のようなシギチ初心者には判別が難しい。
混ざって群れられると、もはや何がなんだかわからなくなります(笑)
家に帰って来てから写真を見返して、こんな鳥が撮れてたんだーって気づくこともあったりもします。
シギ・チドリは種類を覚えたら、さらに撮影が楽しくなりそうです。
ミユビシギ

最初に紹介するのはミユビシギ。
ミユビシギは日本では主に旅鳥で、春と秋の渡りの時期にやってきます。
本州中部以南の地域では冬鳥として訪れ越冬する個体もいるようです。
体長は19cm程度お腹と喉が白でグレーの翼が特徴の鳥です。
ちなみにグレーは冬羽で夏羽は赤褐色をしています。
今回見たミユビシギ達は冬羽に変わっている状態ってことかな。

数羽から数十羽の群れで行動していて、砂浜や干潟などでよく見ます。

砂浜や干潟をテケテケ走りながら貝類や甲殻類、昆虫類を捕食します。
その走り回る光景がすごく可愛かったりします。

ミユビシギは後ろ指がなく三本指に見えることからその名前が付きました。
干潟についた足跡も可愛かったりします。

この日は曇り空で写真が全体的にグレーっぽくなってしまったのが残念ですが、ミユビシギの可愛さは伝わってるかな(笑)

群れで一心不乱にご飯探しをしているミユビシギ。
みんなご飯探しに夢中でなかなか頭を上げてくれない(笑)

そして動きもちょこまかしているので翻弄されまくります。
そんな翻弄される感じも楽しかったりするんですよね(笑)

一斉に飛び立ったミユビシギ。
何十羽もの鳥が一斉に飛ぶ光景は圧巻です!
ミユビシギはこの時期に干潟に行ったらまず見つけたい鳥です。
トウネン

この鳥はトウネン。
シギの仲間で体長は14~15cmでスズメと同じくらいの小さな鳥です。
日本には春と秋の渡りの季節に旅鳥としてやってきます。

夏羽は赤褐色をしていて冬羽は全体的に灰褐色になるようです。
今回見たのは冬羽に変わっている個体かな。

トウネンの主な食べ物は昆虫やゴカイ類、小型の甲殻類などです。
干潟なら食べものが豊富なので、あちこち動き周って捕食していました。

ミユビシギと同じく動きがちょこまかしていて可愛く撮るのがなかなか難しかったです。

ミユビシギの群れと同じ場所にいましたが、シギチ初心者の私にはパッと見て区別がつかなかった(笑)
色味が全然違うので覚えたらすぐに違いは判るんですけどね。
今回初めて見て撮った鳥ですがすごく可愛い鳥でした!
ハマシギ

この鳥はハマシギです。
体長は21cm程度で日本には旅鳥または冬鳥として訪れる鳥です。
他のシギ類に比べると嘴が長めなのが特徴です。

日本に訪れるシギの仲間では最も多く見られる鳥。
三番瀬にもたくさんいました。

夏羽は赤褐色でお腹が黒くなり冬羽は全体的に灰色になります。
今回見た個体はお腹にまだ黒い色が残っていたので、冠羽中の個体だったようです。
この時期は干潟や砂浜で貝類、甲殻類、ゴカイ類、昆虫類を捕食する姿をよく見ます。
ミユビシギやトウネンに比べると足も長めなのでシュッとした感じに見えますね。
オオソリハシシギ

この鳥はオオソリハシシギ。
体長39cm程度の大き目のシギの仲間です。
日本には春と秋の渡りの季節に立ち寄る旅鳥。
ピンクの細くて長い嘴が特徴で名前はその見た目から付けられています。

嘴が長くシュッした感じに見えますが、表情はとても可愛らしい鳥です。
ご飯を探しながらご機嫌な感じで干潟を歩き回っていました。

今回見た個体は3羽で行動していたんだけど親子だったのかなぁ。
静かにジッとして観察しているとオオソリハシシギの方から寄ってくることもありました。
ご飯探しに夢中で人間を気にしてないみたいね(笑)

干潟や河口、砂浜に生息していて甲殻類やゴカイ類、貝類、昆虫類を捕食します。

長い嘴を砂にぶっ刺して器用に使ってご飯をゲットしていました。
奥深くまで嘴が届くからゴカイや貝などが捕りやすいのかな。

今まで遠めでしか撮ることが出来なかった鳥なので、比較的近くで撮れて嬉しかった。
他のシギ類に比べると大きめなので干潟を歩いていると見つけやすいのも良いですね。
メダイチドリ

この鳥はメダイチドリ。
体長は19cm程度のチドリの仲間です。
写真を見てわかる通り大きな目が特徴の鳥です。
漢字で書くと「目大千鳥」となります。
お腹は白く背中は褐色の鳥で繁殖期は胸がオレンジ色になるようです。
この個体はまだオレンジが残っている個体だったのかな。

この時期は干潟にいることが多く、ゴカイや貝類、甲殻類、昆虫類を捕食します。

この鳥も今回初めて撮れた鳥でした。
渡りの季節の干潟はいろいろ観察出来て楽しいですね。
ミヤコドリ

この黒い鳥はミヤコドリ。
黒白のツートンカラーに綺麗なオレンジ色の嘴が特徴の海鳥です。
体長は45cmほどあり大き目の鳥。
日本では旅鳥及び冬鳥で三番瀬では通年見られる個体も少数います。
以前は九州地方を中心に飛来していたようですが、東京湾近郊でもみられるようになりました。
中でも三番瀬は国内でも有数の越冬地になっています。

二枚貝を好んで食べる鳥でオレンジの嘴を砂地にぶっ刺して貝を捕り、器用に嘴を使って貝をこじ開けて食べます。
嘴を砂地にぶっ刺す姿は見ていて楽しいです。

この日は食事の時間は終わっていたようで遠くの浅瀬でダイサギたちまったりとした時間を過ごしていました。

かなり離れた位置にいたミヤコドリを撮っているので、写真はちょっとぼんやり気味ですね。
愛嬌のある顔をしている鳥で干潟に行ったら会いたい鳥の一つです。
ウミネコ

こちらは海鳥では定番のウミネコです。
カモメの仲間の鳥で体長は44~48cmと大きめ。
鳴き声が猫の声に似ていることからこの名前が付きました。
嘴の先端が赤くなっていてその内側に黒い斑紋があるのが特徴です。

この時期は群れに幼鳥も混ざっていて親鳥と一緒に行動している個体もいました。

黒っぽいのが幼鳥です。

みんなで仲良くまったり中のウミネコ。

目つきが鋭くて顔がやや怖く見えるね。
食性は雑食で魚類や両生類、甲殻類、昆虫、動物の死骸などを主に食べます。
この場所では1年中見られる鳥です。
ダイサギ

こちらはダイサギ。
浅瀬には魚も豊富にいるのでそれを狙ってたくさんのダイサギが来ていました。
この場所は魚も豊富にいるようでサギ類たちの狩場にもなっているようでした。
食べ物がある場所には様々な鳥が集まりますね!
アオサギ

こちらもサギの仲間のアオサギ。
都内の公園にもたくさんいる留鳥です。
都内の公園では池などの水場で淡水魚を狙っていますが、海に来て海水魚も取りに来るみたい。
たまには塩っ気のある魚も食べたくなるのかな(笑)
こうやって見てみるとアオサギの首ってめちゃくちゃ長いね!
干潟に探鳥に行く際は干潮時間を調べよう!
今回撮影したシギチ(シギ・チドリ類)は貝類やゴカイ類、甲殻類などを食べるものが多いです。
なので干潟が出てくることでそこに集まって来て探鳥もしやすくなります。
干潟で探鳥をする際には干潮の時間を調べて、それに合わせて行くのがおすすめです。
満潮時に行くと目的の鳥に会えないなんてこともあったりもするので要注意です。
ふなばし三番瀬海浜公園への行き方など
三番瀬海浜公園は千葉県船橋市の海岸にある公園です。
園内に砂浜があり潮が干潟になってそこには多くの野鳥が訪れることで有名。
潮干狩りでも有名な場所で、春には潮干狩りを楽しむ家族連れも多くなります。
ちなみに三番瀬(さんばんぜ)は、東京湾の最奥部に位置して船橋市、習志野市、市川市、浦安市、各市の東京湾沿いに広がる約1,800haの干潟・浅海域のことを指します。
公共交通機関での行き方は船橋駅からバスで30分くらい。
バスの本数は1時間に1~3本と少なめなので時刻表は確認しましょう。
特に帰りのバスの本数は少ないので要注意です。
時刻表は公式ページのアクセスのページにあります。
今回の撮影機材
今回の撮影はこちらの機材を使用しています。
双眼鏡はこちら使っています。
軽量コンパクトでリーズナブル。
それでいて、結構見やすいので重宝している双眼鏡です。
渡りの季節の三番瀬は海鳥撮影が楽しいぞ
以上、ふなばし三番瀬海浜公園での野鳥撮影レポートでした。
この季節はシギやチドリ類たちの渡りの時期でもあるので、干潟には様々な野鳥達が集まってきます。
干潟には鳥達のご飯となる生き物がたくさんいるので、渡りの前に干潟でたくさん食べて体力を養ってから飛び去るんでしょうね。
干潟は遮るものも無く鳥も見つけやすいので野鳥撮影初心者にもおすすめです。
動きもコミカルで見ていて楽しいので、是非渡りの季節の干潟に探鳥しに行ってみてください。