ヤンバルクイナは、沖縄本島の北部の限られた地域にのみ棲息する鳥です。
そのヤンバルクイナに会いたくて、沖縄旅行の3日目に北部周辺をドライブしたんだけど、ヤンバルクイナに出会うことは出来ませんでした。
でも動くヤンバルクイナが見てみたかったので、「ヤンバルクイナ生態展示学習施設クイナの森」に行ってきました。
この施設は沖縄県国頭村安田地区にある施設で、生きたヤンバルクイナを1羽展示して一般公開している場所です。
元気に動き回るヤンバルクイナを見ることが出来るので、とても楽しい場所です。
北部の道路を走っていると、ヤンバルクイナ出てくることもあるそうだけど、それは運次第。
確実にヤンバルクイナの姿を見ていたいと思った人にはこの施設に行くのをおすすめします。
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ヤンバルクイナのクー太君
では早速、この施設で会うことの出来るヤンバルクイナの紹介です。
名前はクー太君と言います。
本物のヤンバルクイナは初めて見たんだけど、丸々しててとても愛らしい鳥。
嘴は鮮やかなオレンジ色でお腹は綺麗なシマシマ模様になっています。
羽はあるけど飛べない鳥で、その代わり脚力がとても発達しているそうです。
本気で走ると時速40km/hものスピードが出るんだそうな。
マイマイやタニシ、ミミズなどを好んで食べるみたいだけど、果実や種子なども食べるようなので雑食性なのかな。
この施設では、トキ用のペレットをヤンバルクイナ専用に改良したものを与えていました。
その餌の他、土の中にいるミミズなども探して突いてるそうです。
餌箱にはタイマーが設置されていて、定期的にペレットが撒かれるんだけど、ペレットが出た瞬間のクー太君のダッシュはめちゃくちゃ速かったです。
この丸々した体で、あのスピードが出るんだって感じね(笑)
ご飯タイムも必見です!
クー太君1羽にしては広めの展示施設。
人工繁殖する施設は別のところにあるみたいなんだけど、展示が許されているのは1羽のみ。
厳しく管理されているみたいですね。
展示施設内には植物もたくさん植えられていて、結構快適そうに暮らしてました(笑)
繁殖施設で生まれた子なので人慣れしていて、我々が見学していても気にせず近くに寄ってきます。
なので、望遠レンズが無くてもスマホでも撮影出来ちゃいます(笑)
入館料はこの施設のみで700円ですが、希少な鳥を間近で見られるということを考えると安いもんかな。
那覇からはだいぶ遠いけど、北部方面に観光に行くことがあったら行ってみる価値のある場所です!
クイナの森について
クイナの森は、国の天然記念物であるヤンバルクイナを生態展示することで、野生動物保護や自然環境保全などについて考えてもらうことを目的として出来た施設です。
ヤンバルクイナのクー太君の展示のほかに、ヤンバルクイナの生態について書かれた資料などの展示も行われています。
こちらはヤンバルクイナの展示スペースで、ガラス張りになっています。
ヤンバルクイナが生息している環境に近い状態を再現して造られているそうです。
そのクー太君を見ながら、スタッフさんによるガイドも行われていて、ヤンバルクイナにまつわるいろんな話が聞けるので結構面白いですよ。
ヤンバルクイナは、ハブ退治目的に入れられたマングースによって激減したんだけど、その後積極的にマングースの駆除が行われてヤンバルクイナの個体数は増えてきているそうです。
でもここに来て、今度は飼えなくなったワンちゃん猫ちゃんを、やんばるの森の方まで来て捨てていく人いるそうです。
そのワンニャンが野生化してヤンバルクイナを襲うケースが増えてきているそうです。
身勝手な人間のせいで、野生動物の生息環境が脅かされるのは、やるせない気持ちになるな。
勉強の意味も含め、この施設に足を運んでみるのも良いと思います。
施設情報
- 所在地
沖縄県国頭郡国頭村安田1477-35 - 休館日
水曜日 - 入館料
大人:700円
小中高生:500円 - 駐車場
無料 - URL
http://kuinapark.com/
北部の道路を走る時に気を付けて!
沖縄本島北部の道路を走っていると、こんな看板をよく目にします。
車やバイクによるロードキルは1年で20~30件くらいあるようです。
沖縄県の北部はとても自然豊かな場所で、言ってみれば田舎。
信号はほとんどなく、結構なスピードで走る車やバイクもあります。
そんなところに素早く動けるヤンバルクイナが飛び出して来たら避けられませんよね。
ヤンバルクイナの他にも沖縄県の北部には希少な生き物が多数生息していて、道路に出てくることもしばしばあります。
なので、ヤンバルクイナ飛び出し注意の看板があるエリアを走る際は気を付けて走りましょう。
今回の機材
今回の撮影はこちらの機材を使用しています。
今回は施設での撮影だったので、12-40mmのレンズで十分撮影出来ちゃいました。
逆に超望遠レンズだと画角に収まりきらなくて撮れなかった(笑)
鳥好きさんは外せない施設
以上、ヤンバルクイナ生態展示学習施設クイナの森のレポートでした。
希少な鳥、ヤンバルクイナが元気に動き回ったりご飯を食べる姿を見ることが出来るので、とても楽しい施設です。
ヤンバルクイナの生態や、それを通して環境保護への関心度も高まると思うので、行く価値がありますね。
なにより、可愛いクー太君の姿は必見ですよ(笑)
今回の旅では野生のヤンバルクイナとの遭遇は出来なかったけど、今回この施設を見学したことで野生の個体を見てみたい気持ちが高くなりました。
また違った季節にこの周辺をドライブしてみようかな!
野鳥撮影についてはこの本を参考にしています。
野鳥撮影の方法やマナーやルールなどが解説されていて、初心者におすすめの本です。